2011年5月の『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』(改訂第2版)に長瀞並びに長瀞町内の観光施設が、埼玉県で初めて取り上げられ、掲載されて以来、長瀞は以前にも増して多くの観光客が訪れ、メディアでも多く取り上げられるようになったのは皆さんもご存知でしょう。
今回ご紹介する富田さんご夫婦が営む「カフェ ジャンティーユ」(2015年に開店)はその長瀞の玄関口、秩父鉄道長瀞駅から徒歩3分程度、ホームからも見えるという絶好のロケーションに位置しています。
踏切を渡り、線路沿いの桜並木を歩けばお店にすぐ到着。お店に入ると落ち着いたジャンクアートな内装で今までの観光地長瀞には全くなかった趣向に驚きます。カウンターとテーブル席があり、どちらも開口が大きいので春には桜並木を眺めながら、またSLパレオエキスプレスの発着が眼前に。オーナーのお二人がカウンターに立てばやはり桜並木やSLが見えるのできっとカフェのお仕事も楽しいのでは?と想像に難くありません。これだけでもこのカフェに対する期待が高まろうというもの。
秩父地域にお住いの富田さんご夫婦は長年にわたり、秩父の中心市街地ではなく「周辺郊外の落ち着いた佇まいで」の出店を考えていらっしゃいました。それも古い風情のある建物であればもっと良いと。しかしお二人にとってなかなかご要望にかなう物件に出会えません。
ある日、ご主人が長瀞を通りかかり、偶然目に付いたのが現在のこの物件。前述の長瀞というロケーションを加味すれば「これは!」と思い当たったそうです。
せっかく巡り合った物件、ということでお二人は理想に近づけるため、内装に友人のサポートとアドバイスを受け、(お二人はもとより)仲間やご家族にも手伝ってもらいながら施工したそうです。料理器具をモチーフにしたオブジェもなかなか楽しい個性的な内装。またメニューはご実家で採れる無農薬・有機野菜等をふんだんに使用した料理や国産材料にこだわったスイーツ等。
当面はカフェタイム、ランチタイムメインで営業していくとのこと。
長瀞におけるカフェとしてはまだまだ知る人ぞ知る存在。現在の客層も地元の方々が多くを占めているそうです。
今後がとても楽しみなカフェです。